シクロクロス東京2017 (Kentaro)

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Photo by Yuichi NAKAMURA

: 2017212()

大会名: シクロクロス東京2017

会場: お台場海浜公園

天候:

結果: C4C 34/54

 

お台場の恋人たちが足を止め「なんかー、自転車を担いだり走ったりしてるんですけどー、これって一体なんの競争なんですか?!」なんて質問をスタッフに投げかけたりするのも既に風物詩。自転車好きもそうでない人も山ほど集まってビール片手に大騒ぎのシクロクロス東京は、個人的にはレースというよりシクロクロスのお祭りという位置付け。海外からエリートたちが駆けつけて極悪な砂浜で度肝を抜くパフォーマンスを見せつけたり、JCX最終戦でめでたいシリーズ表彰もあったりしておもしろ楽しい二日間。前回このレースに出たのはまだMTBに乗ってる頃で、東京に記録的な大雪が降り伝説のレースとなった3年前のこと。なので実はお台場の砂を本格的に走るのは初めてだったりします。走る前から辛いのわかってるのに、ワクテカが止まらないのは何故なのでしょうね(笑

エントリー時に頑張った甲斐があり、今回は1列目のスタート。表彰台もシングル順位もはるか彼方なのはわかりきっているけど、せっかく獲得した1列目で今の自分ができることはなんだ?と自問自答した結果出した答えは「ホールショットを狙う」。お台場でホールショットを決めることができたら大変目立つし、MCに名前とチーム名も呼んでもらえるし宣伝効果も抜群のはず。

さて、結果は。。。

 

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Photo by Kazutaka INOUE

・スタートは1列目。ゼッケンは6番なので真ん中は取られてしまうだろうと思っていたが、何故か端っこと「真ん中」のグリッドがあいていて、これは運も味方していると思った。
・スタートの瞬間は、頭の中のカウントダウンとホイッスルが若干ズレて0.5秒くらい出遅れてしまった。左右のライダーが半馬身ほど前に出ていたのでこのままだと進路が塞がれると思ったが、幸いペダルキャッチはうまくいったのでとにかく全力で踏み込んだら左右の二人とも後ろに消えていった。一つ飛んで左側のライダーが1人ついてきたが、それも半馬身以上離れていたし第一コーナーは右カーブなので自分の方がイン側で有利と思った。

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Photo by Fumiaki SATO

・第一コーナーまでに人が見えなくなって音が静かになり、歓声がクリアに聞こえた。弱ペダの今泉くんを思い出し、あぁこれが先頭を走る人が見ている景色なんだなぁと少し感動しながらコーナーに入った。ホールショットを達成。

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Photo by 写真館(仮)様

・第一コーナー入った直後から砂、さらに入り口付近はかなりの段差だったため、油断すると前輪が刺さると思っていたら予想通り刺さり気味になって速度が一気に落ちた。前転はしなかったが少し走るとバイクが止まってしまったので降車してランに切り替え。この辺は想定の範囲内だったので特に慌てたりはしなかったが、思った以上に砂に足元(とタイヤ)を取られてバタバタと暴れてしまった。

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Photo by Kazutaka INOUE

・砂を抜けると林間だが、ここはシングルトラックなので前のまま走りたかった。しかし砂が重くてシケインまでにランで追いつかれてしまい、シケインを超えるあたりで数人に抜かれた。

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Photo by Takashi SAITO

・林間パートはとても走りやすく、適度に段差や木の根もあり、気持ちよく走れるコース設定になっていた。試走の時におおきな段差や木の根はチェックしており自分は余裕を持って走れたが、大きめの段差があるコーナーで前走車が停車して進路を塞がれてしまったのでこちらもやむなく降車。この間にインから10台くらいに一気に抜かれた。実はこのライダー、後ろを走っている時にフラフラと危うい運転が見えていた(たぶんオフロード経験がない)のでもっと早くラインを変えておけば良かったのだが退避ルートを見つけるのが間に合わなかった。これは大反省。

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Photo by Kouji OKAMOTO

・林間を抜けてからの長い砂は、予想通り重く長いランニングコースとなり、折れそうになる心との戦いになった。持久力に難のある今の自分には一番苦手なパートなので、予想はしていたがここで1人、2人と抜かれていく。1周回ごとに、ここだけで5人くらいずつ抜かれたような感覚がある。確かに体力的にツラいパートではあったがメンタル的にはもう少し余裕を持ち、波打ち際に行ってみるとか再乗車して轍をトレースしてみるとか色々な手を使ってみるべきだった。特に、バイクを押すより担いでランする方が実は楽だということを翌日のエンデューロで試すまで気がつかなかったのは大失敗。乗れないにしても最初から担いでランしていたらもっと体力消耗が少なくて済んだはず。

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Photo by Takashi SAITO

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Photo by Takashi SAITO

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Photo by Takashi SAITO

 

・砂はとにかく長かったが、後半の一部は固いところがあったり、波打ち際に乗れるところがあったりして上手にこなせば乗車することもできた。乗車できれば体力消耗がかなり抑えられるので有利ではあったが、自分の技術では毎回乗れるわけでもなく、乗れない場合は逆にバタバタとして余計に体力を消耗してしまった。もう少し砂の練習をした方がよい。

・砂の後はキャンバーからフライオーバー、ホームストレートと気持ちよく走れるコースになっているが、またすぐ次の砂エリアがやってくる。今回の場合、砂で心拍があがって、砂以外のところで心拍を下げる、の繰り返しだった。持久力がないと本来は攻めたり間を開けたりすべきところで速度があげられないので厳しい展開になる。

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Photo by Takashi SAITO

 

・レースは4周回。砂以外で休んで砂を走るの繰り返し。特に難しいコース設定はないため、スリップダウンにだけ気をつけて淡々とクリアして行く感じではあった。砂エリアでレース全体がかなりバラバラになっていたため、2周目から先はほとんどソロで走るシーンばかりとなり、ひたすら砂と自分との戦いだった。個人的には砂を歩くことなく最後まで走りきることができたのはよかったと思っているが、周回毎に抜かれすぎ。トータル30人くらいに抜かれていることになる。

 

結果は惨憺たるものでしたが、お台場でホールショットを決めて目立つことができたので今回はそれで良し、ということにします。

ちなみに今回はShuntaroもホールショット!二人とも結果に結びつけるにはまだ努力が足りませんが、お台場で親子ホールショットはうれしいことこの上なし、ですね!

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Photo by Yuichi NAKAMURA

 

次は土浦。平坦踏み踏みパワーコースなので、体力と心拍と相談しながらどれだけ分で行けるかが勝負になりますね。

40%以内or20位以内のゴールを目指すことにします。

 

写真はYuichi NAKAMURAさん、Kazutaka INOUEさん、Fumiaki SATOさん、写真館(仮)さん、Takashi SAITOさん、Kouji OKAMOTOさんに撮影していただいたものを使わせていただきました。

みなさん、ヘタレな自分をこんなに格好良く撮っていただき本当にありがとうございましたm(__)m